プロフィール
稲岡 夢人
自然言語処理研究者 & ソフトウェアエンジニア
自然言語処理（NLP）技術の研究開発を担当するソフトウェアエンジニア。株式会社Faber Companyのテックリードチームに所属し、自社のSEOプラットフォーム「MIERUCA（ミエルカ）」の開発・研究に携わっている。Webユーザーの検索行動や思考を分析するための自然言語処理技術の研究を中心に、検索エンジンのサジェストキーワード生成や検索意図推定などの研究開発に取り組んでいる。大学ではテキスト平易化の研究を行い、日本語の文法平易化のためのコーパス構築と言い換え生成をテーマに修士論文を作成した。
連絡先
学歴
長岡技術科学大学大学院
期間: 2018-2020修士（工学） 電気電子情報工学専攻
自然言語処理の研究に取り組み、特に日本語の文法平易化に関する研究を行った。修士論文「文法平易化のためのコーパス構築と言い換え生成」を執筆し、国内外の学会で研究成果を発表した。長岡技術科学大学
期間: 2016-2018学士（工学） 電気電子情報工学課程
明石高専から3年次編入し、電気工学、電子工学、情報工学の幅広い専門分野を修めた。課外活動としてNHK学生ロボコンに参加し、ロボットの制御や電気設計、基板制作などを担当した。明石工業高等専門学校
期間: 2010-2016準学士（工学） 電気情報工学科
5年間の専門教育を通じて電気工学と情報工学の基礎を学んだ。全二重無線通信の実験的検討をテーマに卒業論文を作成した。課外活動としてNHK高専ロボコンに参加し、ロボットの制御や電気設計、基板制作などを担当した。
職歴
株式会社Faber Company
期間: 2020-04 - 現在自然言語処理研究者 & ソフトウェアエンジニア
テックリードチームに所属し、自社のSEOプラットフォーム「MIERUCA（ミエルカ）」の開発・研究に携わっている。Webユーザーの検索行動や思考を分析するための自然言語処理技術の研究が中心で、検索エンジンのサジェストキーワード生成や検索意図推定に関する研究開発に取り組んでいる。筑波大学との共同研究など産学連携プロジェクトにも参加し、大規模言語モデルを活用した新しい検索行動分析手法の提案などの取り組みを行っている。長岡技術科学大学
期間: 2019-09 - 2019-12ティーチングアシスタント
演習科目「基礎情報処理演習」のティーチングアシスタントを担当した。コンピュータの仕組み、アルゴリズム、C言語によるプログラミングを通じたデバッグ能力の育成に焦点を当てた授業で、学生からの質問対応やアドバイスを行った。NTTコミュニケーション科学基礎研究所
期間: 2019-01 - 2019-02リサーチインターン
日本語東京方言のアクセント変化の自動推定に関する研究を行った。先行研究の再現、新手法の提案、評価を実施した。長岡技術科学大学
期間: 2018-09 - 2018-12ティーチングアシスタント
演習科目「基礎情報処理演習」のティーチングアシスタントを担当した。コンピュータの仕組み、アルゴリズム、C言語によるプログラミングを通じたデバッグ能力の育成に焦点を当てた授業で、学生からの質問対応やアドバイスを行った。株式会社ウェザーニューズ
期間: 2017-10 - 2018-02インターン
数値気象予報から天気予報コメントを自動生成する手法を提案・実装した。従来のルールベース手法と深層学習手法の両方を試み、有用性を検証した。ローム株式会社
期間: 2014-08 - 2014-08インターン
同社の無線モジュール製品の性能評価とユーザー向け検証プログラムの開発を行った。
論文リスト
大規模言語モデルを用いた検索行動分析のためのサジェストキーワード生成手法の検討
信学技報, vol. 123, no. 176, NLC2023-9, pp. 47-50 , 2023-09
本研究では、大規模言語モデルを活用して検索行動分析のためのサジェストキーワードを生成する手法を提案した。検索エンジンのサジェスト機能は、ユーザーの検索意図を理解する上で重要な手がかりとなる。提案手法では、大規模言語モデルの知識を活用して、より多様で網羅的なサジェストキーワードを生成し、検索行動の分析精度向上を目指した。周辺フレーズ情報の獲得に基づくキーワード抽出の検討
信学技報, vol. 122, no. 180, NLC2022-5, pp. 5-8 , 2022-09
本研究では、テキストからの効果的なキーワード抽出のための新しい手法を提案した。従来の手法では単語の出現頻度や統計的特徴に基づいてキーワードを抽出するが、周辺の文脈情報を十分に活用できていない。提案手法では、単語の周辺フレーズ情報を獲得し、それを活用することでより文脈に即したキーワード抽出を実現した。文法平易化のためのコーパス構築と言い換え生成
長岡技術科学大学 修士論文 , 2020-03
本研究では、日本語の文法平易化のためのコーパス構築と言い換え生成手法を提案した。日本語学習者や高齢者など、複雑な文法構造の理解が困難なユーザーのために、文の意味を保持しながら文法構造を平易化する手法を開発した。平易化前後の文対からなるコーパスを構築し、それを用いた言い換え生成モデルの評価を行った。Japanese Grammatical Simplification with Simplified Corpus
2019 International Conference on Asian Language Processing (IALP), pp. 41-46 , 2019
本研究では、日本語の文法平易化コーパスを構築し、同コーパスを用いた自動文法平易化に取り組んだ。従来の自動平易化で用いられてきた機械翻訳手法に加え、コーパスから獲得した文法変換ルールの適用する提案手法、そしてそれらのハイブリッド手法を自動評価と人手評価により比較した。提案手法は機械翻訳手法よりも低いスコアを示したものの、ハイブリッド手法が最も高いスコアを示し、文法平易化において有効であることが示された。日本語文法平易化コーパスの構築
言語処理学会第25回年次大会 発表論文集 , 2019
本研究では、日本語の文法構造を平易化するためのコーパス構築について報告した。語彙ではなく文法構造に焦点を当て、原文と平易化された文のペアからなるパラレルコーパスを作成した。このコーパスは、複雑な文法構造を持つ日本語文を自動的に平易化するシステムの開発に活用できる。やさしい日本語対訳コーパスの構築
言語処理学会第23回年次大会 発表論文集 , 2017
本研究では、一般的な日本語とやさしい日本語の対訳コーパスの構築について報告した。やさしい日本語は、日本語を母語としない人や子供、高齢者などが理解しやすいように平易化された日本語である。このコーパスは、自動的にやさしい日本語への変換を行うシステムの開発に役立つ。
取得資格・試験
知的財産管理技能士 2級（管理業務）
厚生労働省, 2024-08
知的財産の「創造」「保護」「活用」に関する知識及び実務能力を有し、知的財産部門や研究開発部門などで管理業務を行うための能力を認定する国家資格ネットワークスペシャリスト試験 合格
経済産業省, 2016-12
ネットワーク関連の技術を活用して、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中核的役割を果たすとともに、情報セキュリティを含め、その技術分野の専門家として情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守の支援を行う能力を認定する国家試験情報セキュリティスペシャリスト試験 合格
経済産業省, 2014-06
企業・組織において情報セキュリティに関する専門的な知識・技能を活用し、安全な情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守を支援するとともに、情報セキュリティ対策の調査・分析・評価を行い、その結果に基づく必要な指導・助言を行う能力を認定する国家試験応用情報技術者試験 合格
経済産業省, 2013-12
高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能を持つことを認定する国家試験第二種電気工事士
経済産業省, 2016-01
一般住宅や小規模な建物・施設などの電気工事の施工、修理、維持などを行う国家資格乙種第4類危険物取扱者
兵庫県知事, 2012-06
ガソリン、灯油、軽油、重油、動植物油などの第4類危険物（引火性液体）の取扱いや取扱いの監督を行う国家資格
メディア掲載
Faber Company 稲岡夢人が、第20回テキストアナリティクス・シンポジウムにて研究発表
PR TIMES , 2023-10
株式会社Faber Companyの稲岡夢人が、第20回テキストアナリティクス・シンポジウムにて「大規模言語モデルを用いた検索行動分析のためのサジェストキーワード生成手法の検討」というテーマで研究発表を行ったことを伝えるプレスリリース。筑波大学の吉田光男准教授との共同研究成果について報告した。稲岡 夢人（エンジニア）インタビュー | 採用サイト | 株式会社Faber Company
Faber Company 採用サイト , 2023-06
Faber Companyの採用サイトに掲載された稲岡夢人のインタビュー記事。入社の経緯や現在の業務内容、研究開発の取り組みについて詳しく語っている。特に、自然言語処理技術を活用したSEOプラットフォーム「MIERUCA」の開発における役割や、技術者としての成長について触れている。Faber Company 稲岡夢人が、第19回テキストアナリティクスシンポジウムにて研究発表
PR TIMES , 2022-10
株式会社Faber Companyの稲岡夢人が、第19回テキストアナリティクスシンポジウムにて「周辺フレーズ情報の獲得に基づくキーワード抽出の検討」というテーマで研究発表を行ったことを伝えるプレスリリース。筑波大学の吉田光男准教授との共同研究成果について報告した。狙うは学生ロボコンの頂点。長岡技科大の挑戦を追った
な！ナガオカ , 2017-07
長岡技術科学大学のロボコンチームの活動を追った記事。稲岡夢人さんを含むチームメンバーのインタビューや、ロボット製作の様子、大会に向けた取り組みなどが紹介されている。学生時代のロボコンへの情熱と技術力が垣間見える内容となっている。